雷が発生する理由

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雷とは,空気中で大量の正と負の電荷の分離が発生し,放電する現象である.電荷の分離は,雲中であられと氷晶が衝突することにより生じる.湿った空気が激しく上昇し,上空の低い温度の層に到達すると,これらが大量に発生し雷雲となる.雷は上空高くまで発達した積乱雲で発生し,雷雲の背丈は夏場で7km以上,冬場で4km以上となる.

雷発生のメカニズムについて,下記にまとめる.

①太陽の日射により地表の湿った空気が暖められて上昇気流となり,上空で冷やされて水
滴となる.これが集まって雲ができる.
②このとき上空は氷点下に達しているため,雲の中には雨粒の他,あられ(大きな氷の粒)
や氷晶(小さな氷の粒)ができる.
③あられや氷晶が衝突することにより,氷晶には正の電荷,あられには負の電荷が帯電す
る.
④雷雲の成長とともに電気の力が強くなり,正と負の電荷が引き合おうとする(静電気湯動
作用).
⑤空気が増大した電気の力に耐えきれなくなったとき放電が起こり,雷が発生する.

雷撃の種類には,太陽に強く熱せられ地表付近の温度が著しく上昇した場合に生ずる熱雷,暖かい大気層の上方に冷たい空気が侵入した場合に生ずる界雷,両者重なって生ずる熱的界雷,台風の上昇気流や発達した低気圧によって生ずる渦雷等がある.

参考・引用文献

高橋 劭(1990).雷はなぜ起る–雷雲の電荷発生のメカニズム(雷–その発生・観測・災害防止に関する最近の話題<特集>).電気学会雑誌 110(1),p1-3.
雷と避雷針のしくみ 株式会社ワールド避雷針工業. 2014年5月14日検索.
http://www.wlp.co.jp/file/e2_3_2.htm
雷発生のしくみ 音羽電気工業株式会社.2014年5月14日検索.(http://www.otowadenki.co.jp/knowledge/mechanism/
雷とは? 国土交通省 気象庁.2014年5月14日検索.(http://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/toppuu/thunder1-0.html

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hiragushi
自信がもてないアラサー。ぼっち。 少しでも自分を変えたいとじたばたしている。

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