重さというのは,重力によって物質が地面に押し付けられる強さのことである.地球には重力(万有引力)があり,全ての物質を地球の中心へ引っ張っている.
この重力というものは,同じ地球上であっても,場所により異なる値を示す.例えば,南極や北極と赤道上では赤道上のほうが200分の1程度軽くなる.これは,地球の自転による遠心力が重力とは逆方向に働くためである.地球の円周は約4万kmであり,約24時間で一周するため,赤道上は時速約1666kmで動いている.この遠心力が最も強く働く場所が赤道であり,遠心力が働かない南極や北極と赤道上では重さの違いがあらわれる.
また,遠心力以外に重さの計量に影響を及ぼすものとして高さ(標高)がある.これは,標高が上がることにより地球の中心から離れるため,重力の影響が小さくなるためである.
参考・引用文献
計量技術情報【計量豆知識 第8回】はかる場所によって重さは変わる?株式会社エー・アンド・デイ.2014年6月11日検索.(http://www.aandd.co.jp/adhome/products/keiryo_kiki/tech_info_8.html)