ポリフェノール研究の現状と課題② ポリフェノールの定義と分類

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ポリフェノールの定義

ポリフェノールとは,同一分子内において,2つ以上のフェノール性水酸基が結合した構造をもつ化合物の総称として定義される.植物により生成され,苦みや渋み,色素成分として,ほぼすべての植物の葉や茎,果実中に存在している.また,その種類は8000種類以上と多岐にわたる.

ポリフェノールの分類

ポリフェノールは,その構造的特徴により,フラボノイド類,単純フェノール類,加水分解型タンニン類,縮合型タンニン類の4つに大別される(図1-1).

しかしながら,これは一例であり,例えば,ポリフェノールをフェニルカルボン酸系,リグナン系,クルクミン系,クマリン系,フラボノイド系の5つの系へと分け,さらにフラボノイド系をフラボン類,フラボノール類,イソフラボン類,フラバン類,フラバノール類,フラバノン類,フラバノノール類,カルコン類,アントシアニジン類の9つの類へと分類するような手法も報告されている(図1-2).また,コーヒー酸,クロロゲン酸などのフェノール酸,ケルセチンやエピカテキンなどのフラボノイド類,レスベラトロールなどのスチルベン及びリグナン,そしてその他のポリフェノールとする報告や,フラボノイド類とその他のポリフェノールの2つに大別する報告もみられる.

したがって,ポリフェノールの分類に関して未だ曖昧な点も多く,明確な分類法が確立されていないのが現状である.

 

図1-1 ポリフェノールの分類 越阪部(2016)を参考に作成

図1-2 ポリフェノールの分類 
出典:日本食品分析センター.JFRLニュース参考資料 ポリフェノール(特にフラボノイ
   ド) について,1999.2017年11月25日検索.
   (http://www.jfrl.or.jp/jfrlnews/files/polyphe2.pdf

 

参考・引用文献

越阪部奈緒美:ポリフェノールパラドックス 生体利用性と機能性の矛盾,化学と生物 vol.54 no.10,2016,pp.726-731.
E.Haslam:Practical Polyphenolics;From Structure to Molecular Recognition and Physiological Action.Cambridge University Press,2005,pp.1-440.
日本食品分析センター.JFRL ニュース参考資料 ポリフェノール(特にフラボノイド)について,1999.pp.1-2.2017 年 11 月 25 日検索.
http://www.jfrl.or.jp/jfrlnews/files/polyphe2.pdf
寺尾純二,芦田均:機能性ポリフェノール,化学と生物 vol.44 no.10,2006,pp.688-698.

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hiragushi
自信がもてないアラサー。ぼっち。 少しでも自分を変えたいとじたばたしている。

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